
YG-10Dは『吸引加圧鋳造』
吸引加圧鋳造とは、鋳型を真空吸引しながら湯口の押し湯に圧力をかける複合鋳造です。
鋳型の内在ガスや鋳造時に地金から発するガスを吸引して、溶湯の先端部への到達の抵抗を軽減し、溶湯をよりスムーズに細部へ供給できます。

加圧鋳造機はスタティック・キャスティング
(静動鋳造)の代名詞
真空雰囲気から0.3MPaの圧力(到達圧力は、常用0.2MPa―最大0.3MPa)で静かに、しかも強力に溶湯を鋳型に押し込みます。

Rタイプ熱電対ジャック
Rシース熱電対専用の取付けジャックを標準装備。必要なときの後付け加工が不要です。
タッチパネル(一部)
基本条件・鋳造条件メモリー・個別動作・鋳造履歴・アラーム・工程履歴(メンテナンス用)など多彩な画面を用意。
表示言語は3言語(日本語・英語・中国語)から選べます。(掲載画面は日本語選択時)
基本メニュー

(左上から)リピート鋳造・工程履歴・基本設定・アラーム・鋳造条件・鋳造履歴・個別動作
鋳造準備画面

設定された条件が動作工程順に表示
鋳造履歴画面

メモリーに入力された地金種類と共に鋳造された各条件を記憶
個別動作画面

加熱・出力選択・真空などの動作を個別に操作(動作確認・メンテナンス用)
アラーム画面

エアー圧・過電流・水温などの異常時に割り込み表示
仕様
・生産の主体となる金属の種類・形状・ご希望の鋳造条件などにより装置のカスタマイズも可能です。
・御社の安全基準にあわせた安全機構にも対応致します。
・ボディカラーの変更にも対応致します。
※色や塗装方法などによりご希望色に対応できない場合があります。


| 型式 | YG-10D NEO |
|---|---|
| 入力電源 | 三相200V 7kVa |
| 出力 | 5kW |
| 発振周波数 | 130kHz |
| 最大圧力 | 0.3MPa |
| 溶解方式 | 高周波誘導加熱 |
| 溶解雰囲気 | 大気・真空・不活性ガス |
| 最大溶解量 | 黒鉛ルツボ 1kg用/80㏄ K18 約1200g 黒鉛ルツボ 2kg用/130 ㏄ K18 約1950g |
| 最小溶解量 | 黒鉛ルツボ 1kg用/22㏄ K18 約330g 黒鉛ルツボ 2kg用/23cc K18 約345g |
| 鋳型サイズ | 外径/Φ76・Φ90・Φ114 高さ/150・170・200(mm) |
| 測温方式 | 熱電対方式(Kタイプ) Rタイプ熱電対(オプション) |
|---|---|
| 運転方式 | デジタルシーケンス 自動/タイマー自動/手動 吸引加圧/加圧/吸引(セレクト式) |
| 機械寸法 | 700W×650D×1240H(mm) |
| 機械重量 | 170kg(真空ポンプを除く) |
| 付属品 | ロータリー真空ポンプ(300ℓ / 分) |
| フェールセーフ 及び安全機構 |
・アラームブザー ・緊急停止ボタン(ゼロ点復帰) ・加熱停止ボタン(現時点ホールド) ・標高設定(最大真空度の自動設定) ・ハッチロックセンサー ・溶解確認ボタン |
※設置には、D種接地工事が必要です。
※コンプレッサー又は、金属の種類により不活性ガスが別途必要です。
※冷却水配管工事が別途必要です。詳しい設置条件はこちらからご覧いただけます。
※海外の設置の場合ダウントランスが必要です。
※設置環境によりノイズフィルターが必要な場合があります。
※仕様及び外観は、改善の為予告なく変更する場合があります。
※本機は該当品のため、海外への設置・移設には輸出許可が必要です。

付属品

1kg用カーボンルツボ
金換算1kg(88cc)用のカーボンルツボ。

2kg用カーボンルツボ
金換算2kg(130cc)用のカーボンルツボ。

10Dルツボカバー
カーボンルツボのソケット。溶解ルツボとしてはご使用になれません。

熱電対(Kシース)
Kシースの熱電対。常用での耐熱温度は1200℃を目安としてください。

カーボンストッパー
ルツボの底穴を塞ぐためと熱電対の保護管の役目をする消耗材料です。

ストッパーホルダー
カーボンストッパーを固定させるホルダー。

テーパーリング
ルツボを酸素から保護するためのプロテクター。

遮蔽板
ルツボを支えるための仕切り板。

遮熱プロテクター
熱電対のジャックを熱から保護する遮熱用の板。

鋳型台(マルチタイプ)
Φ76・Φ90・Φ100・Φ114の鋳型に対応しています。

鋳型台用把手
鋳型台の脱着に使用します。鋳型台の中央に取り付けます。

鋳型高アジャスタ
高さ200mm以下の鋳型を使用する場合に高さを合わせ、組み合わせて使用します。

鋳型トレイ
万が一金属がこぼれた場合の保護用のトレイです。

鋳型チャンバートレイ
万が一金属がこぼれた場合に鋳型チャンバーを保護するためのトレイです。

加熱コイル交換用レンチ
加熱コイルを交換する際の専用レンチです。

冷却水用ホースバンド
冷却水の入口と出口に配管する耐圧ホースを留めるためのホースバンド。3個添付されています。

エアー配管アジャスタ
鋳造機に取り付けるタケノコ型のエアー配管のサイズが合わない場合のアジャスタです。

電源ケーブル
電源接続用の三相(4芯)ケーブルです。標準装備で5m。

真空ポンプ
300ℓ/分のロータリー式ポンプ。配管ジョイントと真空オイルがセットになっています。
鋳造品実用例
工芸品・宝飾品から機械パーツ試作品や試験片まで、様々な金属を色々な形に・・・

3Dプリンター造形物からの工業試作品(アルミ)

鉄道模型パーツ(真鍮)

ボタン状のかざり金具(真鍮)

宝飾品 空枠(スターリングシルバー)

アクセサリー 台座(銅合金)

宝飾品(K10)

フィギュア パーツ(洋白銀)

眼鏡パーツ(ベリリウム銅)

アクセサリー(真鍮)

宝飾品(K18ピンクゴールド)

自然物・植物をそのまま鋳造(スターリングシルバー)
対象金属と溶解量

1kg(金換算)用
カーボンルツボ
容 積:110 cc
溶解量: 88 cc

2kg(金換算)用
カーボンルツボ
容 積:170 cc
溶解量:130 cc
融点1200℃以下の金属
金合金・銀合金・銅合金・白銅類・アルミ合金・スズ亜鉛合金等





・ソフトホワイトゴールドと呼ばれる、パラジウムを含有するホワイトゴールドは、Pdの含有量によりRシースの熱電対(オプション)を追加するか、融点により高融点用の鋳造機が必要です。
・銅合金であっても、ニッケル多く含有する白銅や洋白銀など融点が1200℃を超える合金の溶解にはRシースの熱電対(オプション)が別途必要です。
・ハンダ材系の低融点合金のバビットメタル(ホワイトメタル)やピューターなどのスズ・亜鉛合金の溶解・鋳造には、電気抵抗式の溶解炉や希望する製品の形状によってはラバーキャスト遠心鋳造機をお勧めします。
※白金族・プラチナ合金・ステンレス・一部のニッケル合金などの融点1300℃を超える高融点金属の鋳造にはご使用になれません。
※純銅や丹銅などの銅の含有量の多い銅合金の鋳造では、高融点金属用の鋳造機のご使用を強くお勧めします。
※真空吸引加圧モードや真空吸引モードで使用する鋳型(ステンリング)は、穴あきフラスコが必要です。
※加圧モードでは、スタンダードタイプの鋳型(ステンリング)をご使用下さい。
※融点1200℃を超える金属では、Rシース熱電対(オプション)が必要です。
※チタンやジルコニウムには、専用のアルゴンアーク溶解チタン鋳造機をご使用下さい。
スターターキット
推奨される初期導入の消耗材料と器具(一例)
弊社は、装置を導入後の当座必要となる消耗材料や、最低限必要な交換パーツなどを装置の導入時にご購入いただくことを強く推奨しております。数量等はご購入前に弊社営業スタッフとご相談いただき、お見積り書にご記載いたします。
鋳造目的の金属の種類により以下の内容と異なる場合がありますので予めご了承ください。

1kg用カーボンルツボ
金換算1kg(88cc)用のカーボンルツボ。

2kg用カーボンルツボ
金換算2kg(130cc)用のカーボンルツボ。

10Dルツボカバー
カーボンルツボのソケット。溶解ルツボとしてはご使用になれません。

加熱コイル
加熱コイルは半消耗パーツです。万が一の場合に備えての予備用です。

カーボンストッパー
ルツボの底穴を塞ぐためと熱電対の保護管の役目をする消耗材料です。

黒鉛棒
溶解中の金属の攪拌に使用します。

ステンリング(穴あき)
多方向性の吸引及び吸引加圧に使用する鋳型枠。

ゴム円錐台
石膏系埋没材の鋳型でワックスツリーを組み立てるための台です。

耐火レンガ
耐熱性のレンガで、使用済みのルツボや鋳造直後の鋳型の置台として使用します。

石膏系埋没材 SV20
金・銀・銅など融点が1200℃以下の金属鋳造で使用する鋳型材(埋没材)です。

熱電対
予備用の熱電対です。(Kシース又はRシース)
オプション
任意でお選びいただける補助機能機器
・Rタイプ熱電対
融点が1200℃以上の金属を鋳造する場合に必要な熱電対です。
一部のベリリウム銅や高融点の白銅など、またパラジウム含有量の多い(6%以上)ホワイトゴールドなどの溶解・鋳造にはこの熱電対が必須となります。
・冷却水循環装置又は冷却機能付き循環装置(チラー)
・冷却水循環用ポンプ
・ノズルフィルター
・ダウントランス(海外での使用時)
※設置場所の環境や条件等により一部のオプション装備が必須となる場合もあります。

