複合鋳造とは、複数の 鋳造方案 を合わせ鋳造能力を高めた 鋳造方案 です。
現在のロストワックス精密鋳造( ブロックモールド法 )で、弊社取り扱いの複合鋳造では、『真空吸引加圧鋳造』と『鋳型回転加圧鋳造』の2種類となります。
真空吸引加圧鋳造機
真空吸引加圧鋳造機の構造イメージ
読んで字のごとし、 真空吸引 と 加圧鋳造 を複合した鋳造方案です。
溶解室と鋳造室の2つに分けた圧力容器(チャンバー)の構造となっています。上部の溶解室で金属を 溶解 し、下部の鋳造室に設置した 鋳型 に 注湯 します。
鋳型の 湯口 部を溶解室と鋳造室の界面に押し上げ、鋳造時には溶解室を加圧し、鋳造室は減圧します。
真空吸引の効果を最大限に上げるため、穴あきの ステンリング を使用します。特に大きな 鋳型 で微細な形状の場合に効果を発揮します。
鋳型回転加圧鋳造機
鋳型回転加圧鋳造機の構造イメージ
鋳型 の中心を軸に回転(中心回転)させながら加圧鋳造を行う鋳造機です。
プラチナなど 液相 時の粘性が高く 凝固 の早い金属で効果を発します。
鋳型を回転させる目的は遠心力を得るためではありません。このため鋳型の回転数は約130rpm’sと低速です。
鋳型を中心回転させることにより 溶湯 は 湯道 ( センタースプルー )の側面を這うように進みます。このことにより湯道の中心に空気柱が発生します。
注湯 と同時に鋳型の内在ガスが 湯口 方向に排出され溶湯と内在ガスの効率の良い 置換 が期待できます。(特許取得)
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