必要な専用器具と装置
グラフで特徴が一目で分かる!
ゴムカットの進め方
ゴム型の熱加硫が完了したら、ゴムカット作業へと移ります。(『ゴム型の加硫方法』から見る)
まず、ゴム型の外周に沿ってゴム型のズレ防止を考慮しながらメス刃を入れます。(約3mm程度)
ゴム型を充分に開き、湯道部からメス刃を入れていきます。左右交互にカットしながらゴム型を2枚に分離します。
原型には必ず厚みがあるので、ゴム型のどちらかが上部(若干肉薄)になるかを決め、上部と下部が混同しないようにします。
ポイント
ゴム型の上部と下部の見分けがつくように
ゴム型の一部に目印をつけておく
ゴム型のカット手順(基本編)
また、原型形状は最も基本的な『平打ち系の指輪』を使用しています。
他の形状の場合には、指輪の腕の断面形状により、見切り線の場所を変える必要がある場合があります。
グラフで特徴が一目で分かる!
step.1
step.2
刃の深さは5mm程度を目安にしてください。
step.3
step.4
片方をカットしたら必ず反対側にも同じように、交互にカットを行って下さい。一方側のカットが先行してしまうと、ゴム型が開きにくくなります。
step.5
リングの内側が見えてきたら、ゴムの上面を切断します。
ゴム型の切断面は、ずれ防止のため『波型』に切るか、突起を作りながらカットします。
step.6
決して内側部分のカットが先行しないように注意します。
step.7
ゴムが製品部にオーバーハングしてしまうと、ワックス型を取り出す際のアンダーカットになってしまいます。
充分にゴムが引っ張られていれば、メス刃の先端をゴムに当てるだけで切れていきます。
step.8
step.9
step.10
step.11
写真のように『上部』と『下部』の空洞部の深さが異なります。上部のカット面はほとんどの場合下部より薄くなります。
ゴム型のカットが終了したら、必要に応じてゴム型にエアーベントを取付けます。
今回の平打ちリングや甲丸リングなど、形状がシンプルなものには通常エアーベントは必要ありませんが、ワックスを射出して気泡やワックスの充填不足が見られる場合には様子を見ながらエアーベントを取付けることがあります。
たとえば、石座があるものなどには爪の先端に、また鋭角な角がある箇所にも取り付ける必要があります。