湯だまりとは、ある特定した場所の凝固を遅らせるために設ける湯の塊を指します。
湯道(堰)の必須条件の一つに『製品部が凝固を完了するまで、溶湯の供給ができること』があります。
この条件の満たすための手段として、湯だまりを付ける場合があります。
湯だまりの条件
湯道(堰)部の湯だまり
- 形状は球形
- 製品部と同等の体積
- 堰部から2mm以上距離を離さない
- 製品部に流入する溶湯の乱流が起きないこと
独立した湯だまり
- 形状は球形
- 凝固を遅らせたい場所の体積以上
- 製品部から2mm以上距離を離さない
湯だまりの取り付け場所
通常は、湯道と製品の接合部の直前に設けます。
湯だまりは、製品部より凝固を遅くする必要があるので、製品部の体積より大きくします。
形状は球形が一般的です。球以外の形状だと体積に対する表面積が大きくなり、冷却速度が速まるので、凝固が早くなります。
[sg_popup id="689" event="click"]指向性凝固[/sg_popup]を確保するため、湯道以外の場所でも必要な場合には湯だまりを設けます。
製品部の[sg_popup id="671" event="click"]凝固[/sg_popup]を遅くしたい場所の近く(2mm以内)に湯だまりを設置します。