日本のカスタマイズ鋳造機メーカー

吉田キャスト工業株式会社

収縮鋳巣を防止する湯だまり|鋳造で大事な湯道方案

English

 

湯だまりとは、ある特定した場所の凝固を遅らせるために設けるの塊を指します。

湯道)の必須条件の一つに『製品部が凝固を完了するまで、溶湯の供給ができること』があります。

この条件の満たすための手段として、湯だまりを付ける場合があります。

 

湯だまりの条件

湯道(堰)部の湯だまり

  • 形状は球形
  • 製品部と同等の体積
  • 堰部から2mm以上距離を離さない
  • 製品部に流入する溶湯の乱流が起きないこと

独立した湯だまり

  • 形状は球形
  • 凝固を遅らせたい場所の体積以上
  • 製品部から2mm以上距離を離さない

 

湯だまりの取り付け場所

通常は、湯道と製品の接合部の直前に設けます。

湯だまりは、製品部より凝固を遅くする必要があるので、製品部の体積より大きくします。

 

形状は球形が一般的です。球以外の形状だと体積に対する表面積が大きくなり、冷却速度が速まるので、凝固が早くなります。

 

[sg_popup id="689" event="click"]指向性凝固[/sg_popup]を確保するため、湯道以外の場所でも必要な場合には湯だまりを設けます。

製品部の[sg_popup id="671" event="click"]凝固[/sg_popup]を遅くしたい場所の近く(2mm以内)に湯だまりを設置します。