日本のカスタマイズ鋳造機メーカー

吉田キャスト工業株式会社

【ビギナー編】鋳造用ゴム型のメス刃の使用方法

ゴム型作製に使うメス刃の種類

ロストワックス鋳造のゴム型をカットする時には、工業で使用される鋭利なメス刃を使います。メス刃の刃先形状にはいくつかの種類がありますが、概ね#11と#12という番手の刃を使います。#11は刃先が真っすぐストレートな『直刃(ちょくば)』で、#12はなぎなた状に刃先がカーブしている『柳刃(やなぎば)』です。

 

弊社では、フェザー社製のメス刃とメスホルダーを販売しております。フェザー社製は、以前販売していたフタバ社製と比べ、薄手で柔軟性があります。(フタバ社では、医療用に特化したため、工業用のメス刃の販売を中止しています。)

 メス刃#11『直刃』

 メス刃#12『柳刃』

 

メス刃の装着方法

メス刃は当然『刃』だけでは使えません。専用のメスホルダーに装着して使います。

下の図のように刃にある横長の穴の中にメスホルダーの溝をはめ込み、刃をスライドさせて装着します。

 

メスホルダーの赤く記された溝部分をメス刃の穴を通すように差し込みます。

刃が溝にかかったら、『パチッと』はまり込むまで億へ押し込みます。

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メス刃の取り付け方

刃を裸の状態で取り扱うのは危険なため、実際には刃を袋から完全に取り出す前に以下の手順で作業を行います。

フタバ社※製のメス刃とメスホルダーを例にして紹介します。(フェザー社製のメス刃の場合も概ね同様です。)

(※現在フタバ社は工業用メス刃の販売を中止しています。)

 

step.1

刃のアルミ製パッケージの端に小さな矢印が印刷されています。

開封は必ずその場所から行います。

 

step.2

開封用の『切り込み』をちぎり、開封します。

 

 

step.3

刃の根本が現れます。根本部分が斜めにカットされていますので、
この角度をメスホルダーの装着部と合うようにセットします。

 

 

step.4

メス刃の穴と、メスホルダーのヘッドにある溝を合わせて通します。

溝にはまったら、そのまま刃をホルダーへスライドさせます。ヘッドが穴を通り抜けると、パチンと刃が固定されます。

 

 

ご注意

  • メス刃は医療で使用されるものと同等品です。非常に鋭利な刃物です。刃が身体に触れただけで切れますので、取扱いには充分な注意が必要です。
  • 刃の寿命は、頻度や使用するゴムの硬度などにより異なります。『切れ味』が悪くなってきたら交換の目安です。
  • 一度装着した刃は、使用が終わっても取り外す必要はありません。装着した状態で保管して下さい。
  • 安全のため、刃が装着されたメスホルダーの保管は保護物で包むか、布を巻くなどして刃部が裸の状態にならない状態で保管して下さい。
  • 使用済みの刃は、廃棄後に誤ってけがをしないようにセロテープを巻くなどして危険物として廃棄して下さい。
  • 乳幼児や子供の手の届かない場所で保管して下さい。