リン
Phosphorus
1669年、ドイツの錬金術師のヘニッヒ・ブランドが人尿を分析することで抽出された。人の体内から新元素が発見される例はきわめてめずらしい。
元素名の由来は、ギリシャ語の「光(phos)」と「運ぶもの(phoros)」からつくられた。
金属中のリンは、被削性を向上させる効果があるが、一般的には金属材料の中の粒界に偏析しやすい物質のため不純物として扱われる。
リンは、生体中の様々な化合物を構成している物質でもある。リン酸カルシウムは骨や歯をつくり、リンそのものもDNAなどの遺伝子物質に欠かせない。そして、筋肉を動かすことに欠かせないATPもリン酸化合物である。
元 素 記 号 | P |
陽 子 数 | 15 |
価 電 子 数 | 5 |
原 子 量 | 30.973761 |
融 点 | 44.2 |
沸 点 | 280 |
密 度 | 1.82(白リン) |
存 在 度 | 地球 1000 ppm 宇宙 1.04×104 |
代表的な製品 | 表面処理剤・防錆・蛍光体・コンデンサー・半導体など |
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