キャスティング(鋳造)について
ご存知のように、ものづくりには
① ものを削って加工する『切削』
② たたいて造形する『鍛造』
③ 溶かして型に入れ造形する『鋳造』
の3つの代表的な加工方法があります。
鋳造にもいくつかの種類があります。古くは奈良の大仏などに代表される鋳造方法や、単純な形状であれば、耐熱材で作った合わせ型に 溶湯 を流し込む方法などもありますが、現代の一般的な工業生産では、『砂型鋳造』『ダイカスト(ダイキャスト)』『 ロストワックス鋳造 』に大別できます。
ロストワックス鋳造にも、タービングブレードなどの機械パーツ生産に代表されるセラミックシェル法(シェル法)。そして、装身具や歯科技工等の補綴物の生産などの一部に利用されている、一般的には石膏鋳造と呼ばれるブロックモールド法(ソリッド法)に分けられます。
セラミックシェルとのちがい
セラミックシェル法 は、ワックスを金型に圧入してワックス型をつくるので寸法精度面で利点があり、またある程度大きな鋳物も鋳造が可能などの利点があります。しかし一方では、金型作製の為のコストがかかり、鋳型作製で日数がかかります。
ブロックモールド法 では、金型レスで ワックス型 の作製が可能で、 鋳型 づくりにかかる日数は約1日、これにより鋳造の生産コストが大幅に削減が可能となります。
装置導入の イニシャルコスト はセラミックシェルと比べ、各段に低予算でラインの構築が可能です。
鋳造方案と金属
鋳造の方案(方式)には、大きく分けて4つの方法に大別できます。
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3Dプリンターとのコラボ
3Dプリンター 出力による造形物を金属に置き換えることが可能です。 光造形 ( SLA / DLP ) であれば、鋳造 地金 によっては、 ダイレクトキャスティング も可能。
低予算でCADデータ (STL) を金属成型品に置き換えることができる、今いちばん現実的な技術です。
出力造形品の素材や置き換える金属により工程や設備が若干異なりますので、必要な設備などお気軽にご相談ください。