鋳造機の種類
鋳造は、元来『 自重圧(重力)鋳造 』といい、地球の引力と金属の重さを利用した鋳造が基本です。
砂型鋳造 や一部の セラミックシェル鋳造 などもこの方法を使っています。
但し、比重の小さい金属(軽い金属)や肉厚の薄い鋳造品、複雑な形状の場合、重力だけでは鋳物の先端部まで 溶湯 が充填できずに、いわゆる『なめられ』と呼ばれる 鋳込み不良 が発生する場合があります。
この問題を解決するために、自重以外のいくつかの力で鋳込みをアシストします。
このアシストで使う力の種類により『 鋳造方案 』と呼ばれる鋳造方法を分類しています。
大きく分けて3種類に分類され、複合的な力を利用した『複合方案』もあり、これが鋳造機の種類を決定づけています。
鋳造方案の種類
鋳造方案の種類は、基本的に『 吸引鋳造 』『 遠心鋳造 』『 加圧鋳造 』の3種類に大別できます。
そしてこれらの鋳造方案を複合して更に鋳造能力を高めた『 複合鋳造 』があります。
『吸引鋳造』『遠心鋳造』『加圧鋳造』を複合して更に鋳造能力を高めた『複合鋳造』で、『 吸引加圧鋳造 』と『 鋳型回転加圧鋳造 』があります。