膨張(ぼうちょう)
Expansion
膨れること。ここでは熱膨張を指す。
通常、物体は熱により膨らみ体積が変わる。これは、熱により規則正しく並んだ原子や分子の 熱振動 が大きくなり電子の周回距離が原子核から遠くなるからである。このため物体を構成する原子と分子どうしがぶつかり合って暴れ、体積が大きくなる。
さらに加熱されると電子が電気結合から解き放たれ、原子どうしの結合が解かれて自由に動き回り物質の 相 が変わる。
金属の場合にはほとんどが液体になり、さらなる高温で 沸点 に達し気体となるが、物質によっては液体にならずに気体になるものもある( 昇華 )。気体は液体より熱振動が大きくより自由に動き回っている状態。
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