鋳造用語集

凝固(ぎょうこ)
Solidification

液体が固体に転移する現象。
金属では結晶の基となる結晶核が生成され成長する一方で、規則正しい原子配列(規則格子)が行われ凝固が進行する。

合金の一方向凝固においては、凝固条件(G/R比)によって、固相液相の界面の形態が以下のように変化する。

凝固形態G/R比界面の形状
■  平面凝固大きい
(熱勾配が大きく、凝固速度が遅い)
平坦
■  セル状凝固
(細胞状凝固)
中間的細胞状(小さな突起)
■  樹枝状凝固
(デンドライト凝固)
小さい
(熱勾配が小さく、凝固速度が速い)
樹枝状(複雑に枝分かれ)

セル状凝固の微細組織は、材料の強度や延性といった機械的特性に影響を与えるため、金属材料の鋳造や溶接、あるいは金属積層造形AM工法のような急速凝固を伴うプロセスにおいて、最終的な製品の品質を制御する上で重要な要素となる。

 

 

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