鋳造用語集

セラミックシェル法(せらみっくしぇるほう)
Ceramic Shell Mold Process

ロストワックス鋳造のひとつ。
ブロックモールド法から更に寸法精度を向上させるために発展させた鋳型作製法。
ワックスツリーザーンカップで粘度を調整した、鋳型材と水のスラリーを塗り、その上から砂状の耐火物でスタッコイングしてシェルモールドを作る。

寸法精度が高いため、精度が要求される工業製品の生産で利用されている。
一般的には5層から7層同じような方法で鋳型材を積層させる。
但し、鋳造物の突起やへこみの間隔が10mm以下の場合、その隙間に5~7のシェル層が確保できないため、このような形状では鋳型の作製が不可能となる。
また、ワックスパターンの射出成型に金型を使うためにブロックモールド法と比べ生産コストがかかり、鋳型製造工程でもブロックモールド法に比べ時間がかかる(1層のスタッコイングと乾燥で約1日。一般的に5から7日かかる)。

 

 

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