鋳造用語集

鋳    片(ちゅうへん)
Cast Product

連続鋳造設備で、溶けた金属(主に溶鋼)を連続的に鋳型に流し込み、固めて引き抜いた半製品の総称として使われる。

■  鋳   塊(ちゅうかい)/ インゴット (Ingot)
従来の製法(造塊法)で、溶鋼を大型の鋳型に流し込んで固めた塊を鋳塊というが、鋳片は、この鋳塊に代わる、より効率的な連続鋳造の半製品と言える。

■  スラブ (Slab)
幅が厚さに対してかなり広い長方形断面の鋳片。
主に鋼板(熱延鋼板、厚板など)の製造原料になる。

■  ブルーム (Bloom)
スラブよりも正方形に近い断面、または比較的大きな長方形断面の鋳片。
主に形鋼や軌条(レール)などの製造原料になる。

■  ビレット (Billet)
断面が比較的小さな正方形の鋳片。
主に棒鋼や線材などの製造原料になる。

連続鋳造により得られた鋳片は、その後の工程(再加熱、圧延など)を経て、自動車、建築物、家電などに使われる様々な鋼材へと加工されていく。

 

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