表面偏析(ひょうめんへんせき)
Surface Segregation
合金は全体のエネルギーを最小限に抑えようとする。
合金の構成元素によって表面エネルギーが異なるため、表面エネルギーが低い元素が表面に移動して集まることで、合金全体のエネルギーを下げようとする。
この現象は、特に高温下で顕著になる。
原子の移動が活発になるため、表面エネルギーの低い原子がより自由に表面に拡散しやすくなる。
表面エネルギーの少ない元素は、ガス状元素であり、これは原子間力(原子を引き寄せる引力、又は斥力)が非常に弱いからである。
金属元素の場合には、ガス原子に比べて一般的に原子間力が高い(第5属、6属性、7属)が、融点の低い金属元素は、比較的表面エネルギーが低い傾向にある。
鋳造用語 索引
