置きつぎ法(おきつぎほう)
Gravity Casting / Permanent Mold Casting
鋳造方法のひとつ。
しばしば、「手込め」や「重力鋳造」と同義。
一般的に重力鋳造/グラビティ・キャスティング(Gravity Casting)、または金型鋳造/パーマネント・モールド・キャスティング(Permanent Mold Casting)と呼ばれる鋳造法。
金属を溶解炉(溶融炉)で溶解し、取鍋などで溶湯をすくい上げて、耐火物などの上に置かれた石膏鋳型やアケ型などの金型に手込めで溶湯を流し込む鋳造方法。
取鍋などで溶湯を手で注湯するため、一般的には鋳型を一人または二人で移動できる程度の大きさや重量(溶解量)の鋳造物で使われる。
置きつぎ法は、ロストワックス鋳造のセラミックシェル法で作られるシェルモールドへの鋳込み方法として利用される最も一般的な鋳造方法。(但し、大型傾注炉による鋳込みや遠心鋳造法も利用される場合がある。)
■ 重力鋳造/グラビティ―・キャスティング
鋳造金属の重さを利用し、重力を使って溶けた金属を金型に流し込むことから、「重力鋳造」という意味で最も直訳に近い表現。
■ 金型鋳造/パーマネント・モールド・キャスティング
砂型鋳造(Sand Casting)や石膏鋳造(Plaster Casting)とは違い、金属製の金型(Permanent Mold)を繰り返し使用することから、永久(permanent)という言葉があてられ、この名前で呼ばれる。
金属やカーボン製のアケ型に溶湯を流し込む鋳造は、代表的な金型鋳造である。
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