鋳造用語集

アルミ青銅(あるみせいどう)
Aluminum Bronze  

偽金(ぎきん)とも呼ばれる
銅にアルミニウムを8~12%を添加した青銅のひとつ。
さらに、アルミの組成比を変えずに、鉄2~6%、ニッケル1~6%、マンガン0.1~2%を組み合わせることにより、鋼にも匹敵する性能を引き出すことができる。

アルミ青銅の性質変化

アルミ青銅は、アルミニウムの含有量によって内部組織が変わり、性質が大きく変化する。

■ Al 9%以下(α単相)
比較的柔らかく、冷間加工(曲げなど)がしやすい。

■ Al 9%以上(α+β組織)
非常に硬く強靭になるが、冷間での加工は難しく、熱間での加工や鋳造に向く。

なぜ「青銅」なのにスズが入っていないのか?

本来「青銅(ブロンズ)」は銅とスズの合金を指すが、アルミ青銅はその性質が青銅に似て、さらに高性能であることから、スズを含まなくても慣習的に「アルミ青銅」と呼ばれている。

 

 

 

鋳造用語 索引

© 2025 吉田キャスト工業株式会社