鋳造用語集

ストーンキャスト
Stonecasting / Stone-in-place Casting / Stone Set Casting 

宝飾市場向けの鋳造技法のひとつ。
ワックス型石座にダイヤモンドやキュービックジルコニアを予め石留めし、そのまま鋳造を行う。
この鋳型の焼成は、焼成温度カーブ中の最高温度を630℃以下(厳密には638℃)にする。この温度を超えると、宝石(主にダイヤモンドやキュービックジルコニアなど)の輝きが損なわれるリスクがあるからである。

また、セットされた石(宝石)の急冷破壊を防ぐため、鋳造後の鋳型脱型徐冷または放冷してから行う必要がある。
しかし、レッドゴールドピンクゴールドなどの含有が多い金合金の場合、徐冷による晶出の際に結晶粒が粗大化して脆くなるため合金の脆性破壊(30分以上でガラスと同程度の脆さになる)のリスクがある。このため、ストーンキャストに不向きな合金もある。

ストーンキャストの目的は、石留作業を石留め職人などに外注せずに石留めを可能にすることであり、生産コストの削減のための鋳造方法である。

 

鋳造用語 索引

© 2024 吉田キャスト工業株式会社