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鋳造用語集

カリフォルニウム
Californium

カリホルニウムは、原子番号98の元素であり、アクチノイド系列に属する人工放射性元素である。1950年、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校のグレン・T・シーボーグらの研究グループによって、キュリウム242にα粒子(ヘリウム原子核)を照射することで初めて合成された。元素名は、発見地であるアメリカ・カリフォルニア州(California)に由来している。

周期表では第7周期・第3族に位置し、電子配置は [Rn] 5f¹⁰ 7s² である。化学的には+3価が最も安定であり、他の後期アクチノイド元素と類似した化学的性質を示す。銀白色の金属と考えられているが、製造量が極めて少なく、純金属として取り扱われる機会はほとんどない。

天然には存在せず、高中性子束原子炉でプルトニウムキュリウムに繰り返し中性子を照射することで製造される。製造工程は非常に複雑で時間もかかるため、年間の生産量は世界全体でもごくわずかである。

カリホルニウムの中でもカリホルニウム252(²⁵²Cf)は、自発核分裂によって極めて強い中性子線を放出することで知られている。そのため、原子炉の起動用中性子源、放射線治療、非破壊検査、中性子放射化分析、石油・天然ガス探査、爆発物探知など、強力な中性子源が必要な分野で利用されている。

カリホルニウムは製造が困難で非常に高価な元素であるが、中性子源として他の元素では代替しにくい特性を持つことから、原子力・医療・資源開発などの先端分野を支える重要な人工元素となっている。

元   素   記   号   Cf
陽      子      数  98
価   電   子   数  12
原      子      量   251
融                点   約900
沸                点   1470(推定)
密                度   約15.1
存      在      度   地球 天然には存在しない(人工元素)宇宙  天然には確認されていない
代表的な製品   原子炉起動用中性子源・中性子放射化分析装置・非破壊検査装置・石油・天然ガス探査機器・放射線治療装置・爆発物探知装置

-こぼれ話-
カリホルニウムは、世界で最も高価な元素の一つとして知られています。特にカリホルニウム252は製造に数か月から数年を要し、高中性子束原子炉で何度も中性子照射と化学分離を繰り返してようやく得られます。そのため、生産量は世界全体でも年間数十ミリグラム程度しかなく、価格は1グラムあたり数千万ドル(数十億円規模)に達するとされています。
この価格は希少性だけでなく、「強力な中性子源」という他の元素では代替しにくい特性によるものです。実際にはグラム単位で利用されることはほとんどなく、多くの用途ではマイクログラムからミリグラム単位で十分な性能を発揮します。それでも、医療や原子力、資源探査などの重要分野では欠かせない元素として利用されています。

カリホルニウム252は、わずか数ミリグラムで毎秒数十億個もの中性子を放出します。そのため、マッチ箱ほどの大きさにも満たない量で原子炉の起動を助ける中性子源として利用されています。見た目は小さくても、極めて大きなエネルギーを秘めた元素です。
しかし、カリホルニウムは、高中性子束原子炉と高度な放射化学技術がなければ製造できません。そのため、生産できる国や施設は世界でもごく限られており、「作れること自体」が高度な原子力技術の証とされています。

 

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