不規則相(ふきそくそう)
Disordered Phase
結晶格子内の各サイトを占める原子の種類が、統計的(全体構造を見た時の確率がその組成比に一致する)にランダムに配置されている状態を指す。
一般的に、2種類以上の元素を混ぜ合わせた「固溶体」で見られる現象。
「ある合金は高温において、各原子が特定のサイトに固定されることなく、空間的に一様な確率で分布する無秩序な状態にある」という状態で、言い換えると「個々の原子が自由に動き回っているわけではない(格子点には縛られている)が、種類による場所の指定席がない」状態を指す。
原子配列の「無秩序さ」
■ 不規則相
どの格子点を見ても、成分元素 A と B が存在する確率が組成比に等しい状態。
例えば、AB合金において、特定のサイト(場所)にAが来る確率もBが来る確率も 50% である場合、それは完全に不規則な状態といえる。
■ 規 則 相
「このサイト(場所)には必ずA、隣のサイトには必ずB」というように、原子の種類が周期的に整列している状態。
| 特 徴 | 不規則相 | 規 則 相 |
| 原子配列 | ランダム(無秩序) | 規則的(周期性がある) |
| 主な要因 | 高温、高いエントロピー | 低温、原子間の引力 |
| 物理的性質 | 電気抵抗が高い傾向 | 強度や硬度が変化しやすい |
→ 規則-不規則変態
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