鋳造用語集

不規則固溶体
Disordered Solid Solution

合金やセラミックスなどの固体において、異なる種類の原子が規則性なくランダムに結晶格子(原子の並び)の位置を占めている状態を指す。

  原子の配列
2種類以上の原子が、結晶格子の特定のサイトに規則的な秩序を持たず、統計的に均一でランダムに分布する。

  熱力学的な安定性
高温で安定になりやすく、温度が下がると規則的な配置(規則固溶体)に変化することがある。
金と銀の合金( Au-Ag )や、銅とニッケルの合金( Cu-Ni )などが代表的な二元合金。

  規則固溶体との違い
規則固溶体は、原子が特定の決まった位置に交互に、あるいは周期的に配置されており、原子の並びに秩序がある。
一方、不規則固溶体は、この秩序がない(またはランダムな)状態。
イメージとしては、規則固溶体が「整列した学校のクラス」だとすると、不規則固溶体は「自由に座っているカフェのお客さん」のような状態。

 

 

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