鋳造用語集

粒界偏析(りゅうかいへんせき)
Grain Boundary Segregation

金属学用語
ミクロ偏析の一種

粒界偏析とは、金属やセラミックスといった多結晶材料において、不純物原子や合金元素などの溶質が、隣り合う結晶の境目(粒界)に集まる現象。

結晶の内部は原子が規則正しく並んだ安定した構造だが、粒界では原子の並びが乱れているため、高エネルギーの状態にある。
この不安定な状態を解消しようと、溶質原子が粒界に移動して、材料全体のエネルギーを下げようとしする。この安定化しようとする力が、粒界偏析の熱力学的な駆動力となる。
つまり、原子の不規則な並びがもたらす高エネルギーな状態を安定させるため、特定の成分や不純物が粒界に集まり、結果として成分の偏りが生まれる。
この偏りは、しばしば合金を脆くしたり、錆びやすくしたりするなど、材料の特性を悪化させる。
ただし、有益な元素を意図的に粒界に集めて、材料の性質を改善する目的で利用されることもある。

 

 

 

 

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