鋳造用語集

ヒステリシス損(ひすてりしすそん)
Hysteresis Loss

強磁性体(磁石に引き寄せられる材料)に交流磁界を加えたときに発生する熱エネルギーの損失
強磁性体には「磁気ドメイン」(ミクロな磁石の塊)が存在する。
外部から交流の磁界(交流電流)を加えると、この磁気ドメインは磁界の向きに合わせて向きを変えようとする。
交流磁界は向きが常に変わるため、磁気ドメインも絶えず向きを変え続ける。この動きの際にドメイン同士がこすれ合い、摩擦熱が発生する。
この発生した熱がヒステリシス損である。
これは、磁性体でなければ発生しない現象で、材料が磁性を失うキュリー点を超えると、この加熱メカニズムはなくなる。

 

 

 

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