鋳造用語集

色    金(いろがね)
Irogane-Japanese Alloys

『日本独自の銅合金で、金以外の物質を含んでいることから様々な色味を持つ』
(Copilotより抜粋)

色金は、合金組成の違いというより、煮色仕上げをした後の発色の違いによりそれぞれの呼び名がつけられている。

広義では、カラーゴールドピンクシルバーなどを含む合金を指す場合もある。

 

色 金 の 種 類
名     称別     称合 金 成 分(一般的な成分構成/※一部異なる場合もある)
(Cu) (Ag) (Au)(Sn)
赤銅(しゃくどう)一分挿し烏金(うきん)100 (99)-+1 (1)-
赤銅三分挿し烏金(うきん)100 (97.08)-+3 (2.92)-
赤銅五分挿し烏金(うきん)100 (95.23)-+5 (4.77)-
赤銅八分挿し紫金銅(しきんどう)100 (92.59)-+8 (7.41)-
黒味銅(くろみどう※山金(やまがね)97%--3%(ピューターの場合あり)
 四分一(しぶいち朧銀(ろうぎん)75%25%0又は+微量/1g以下-
並四分一外三分(金一分挿し)朧銀(ろうぎん)77 (76.23) %23 (22.77) %+1 (1) %-
並四分一内三分(金一分挿し)朧銀(ろうぎん)70 (69.30)30 (29.70) %+1 (1) %-
上四分一(金一分挿し)朧銀(ろうぎん)60 (59.40) %40 (39.60) %+1 (1) %-
黒四分一(金一分挿し)---87.35 %9.9 %2.8 %-
白四分一(金一分挿し)おぼろ銀 40 (39.60) %40 (59.40) %+1 (1) %-

※「挿し」とは、差し込むという意味で追加すること。

※「黒四分一」: 銀25%に対し、75%の赤銅で割り、それに1%の金を入れた配合。(金の含有量は概ね2.8%となる)
※「山金」:山金(やまがね)と黒味銅(くろみどう)は、しばしば、同じものとされるが、その成り立ち(作られ方)で厳密に言えば異なる。
※「四分一」の組成については、「金」を挿さないものもある。
黄銅青銅については、銅合金をご参照下さい。

 

 

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