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鋳造用語集

ケイ素(けいそ)
Silicone

1824年ウェーデンのベルツェーリウスは、フッ化ケイ素に金属カリウムを加えたところフッ素の取り出しに成功した。
元素名は、ラテン語の「火打石(SilicisもしくはSilex)」から取られた。

地球内部は外側から、地殻・マントル・核に大きく分かれている。このうち地球の体積の80%を占めるマントルと、薄皮のようにはりついている地殻にはケイ素が多く含まれている。
特に地殻におけるケイ素の割合は酸素に次いで多く、重量で27.7%を占め、酸素と合わせると地殻に存在する元素の80%にもなり、その化合物を主成分とする鉱物も多い。

ケイ素は代表的な半導体である。ケイ素の電気伝導度は、光の有無、温度の高低、不純物の量により大きく変化する。特に、温度に関しては、高くなるにつれ電気を通しやすくなる性質がある。
この半導体の性質を利用して開発されたものがLSI(半導体集積回路)である。現在ではパソコンに代表される各種の電子機器に搭載されている。現代のエレクトロニクス文明を支える元素である。

ケイ素は主に3つの姿で利用されている。
■  天然に存在する鉱物(ケイ素酸塩鉱物)を加工したもの
     陶磁器・ガラス・セメント・シリカゲル(乾燥剤)
■  ケイ素単体で利用されるもの
     半導体・太陽電池など。シリカ系埋没材もこれにあたる
■  化学的に処理し、炭素と結合させたもの(有機ケイ素化合物
     油状物質・ゴム状物質(シリコーン)・ワックス・熱媒体・消泡剤・離型剤・耐溶媒性ホース・人口血管・ソフトコンタクトレンズ・電気絶縁体など。

 

元   素   記   号   Si
陽      子      数   14
価   電   子   数   4
原      子      量   28.0855
融                点   1410
沸                点   2355
密                度   2.3296
存      在      度 地球  26万7700 ppm   宇宙 1.00×106
代表的な製品 シリコンゴム・セメント・ガラス・半導体・電気絶縁体・ワックス・ソフトコンタクトレンズ・人口血管他

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