鋳造用語集

フローライン
Flow Lines / Flowlines

一般的には、油田などでオイルを流すパイプラインなど、流体を通過させる道(流線)を指すが、ものづくりにおいては、異なる意味を持つ。

1. ロストワックス鋳造ブロックモールド法)で、埋没材スラリーを鋳型に注ぎ入れ、それを二次脱泡した際に発生する気泡が鋳造物の表面に接触しながら通った跡。

2. 石膏系埋没材の保管条件で、埋没材の一部が湿気により凝固が完了し、これを使用すると発生する場合がある。

3. 石膏系埋没材の保管状況や輸送や保管中の振動により大きな粒子が下方に下がることにより、粒子の偏りが発生しこの現象がおきることがある。
  使用前に再度混ぜ合わせると治まる場合がある。

4. 鋳造温度が低すぎて、鋳造物に発生する「湯皺(ゆじわ)」がフローラインのように見える場合がある。

5. 熱間鍛造においては、フローラインは鍛流線の意味。再結晶温度により結晶が正常な並びになり曲げに強い金属組織になる。

 

 

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