石膏系埋没材(せっこうけいまいぼつざい)
Gypsum System Investment Powder / Gypsum Investment Powder
自硬性埋没材 のひとつ。
主成分は シリカ (SiO2)だが、これにアルファー石膏を混ぜた 埋没材 。 ロストワックス鋳造 の ブロックモールド法 による精密鋳造で多用される。
石膏成分を含有するため、 焼成 温度が800度以上で石膏成分が分解しガスを発生する(所説あり700℃以上でガスを発生するという論文もある)ため、それ以上の温度で 焼成 を行う鋳造には不向きとされる。また同じ理由で融点が1200℃以上の金属にも不向きとされる。
石膏は、硫酸カルシムの半水和物であり、これが混合されているため約700℃以上から三酸化硫黄と酸化カルシウムに分解し始め三酸化硫黄が発生し、800℃以上で著しい分解が始まるため換気が必要となる。
1200℃以上で無水石膏Ⅰ型に変化し準安定型の硬石膏となるがシリカ成分が過焼結となり鋳型の通気性がなくなる。また、180℃以下で使用すると無水石膏Ⅲ型になるため非常に脆くなるので注意が必要である。
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