鋳造用語集

高融点金属(こうゆうてんきんぞく)
Refractory Metal / High Temperature Metal

一般的な金属の融点は概ね1000℃前後であるが、これら金属の融点と比べ非常に高い融点を持ち、高温環境でも強度や安定性を維持しやすい金属群の総称。
厳密な定義は用途や文献によって異なるが、一般には以下の5元素が代表的な高融点金属として挙げられる。

元  素 元素記号 融  点 比  重
タングステン W 約3422℃ 約9.25
レニウム Re 約3186℃ 約21.02
タンタル Ta 約3017℃ 約16.4
モリブデン Mo 約2623℃ 約10.28
ニオブ Nb 約2477℃ 約8.57

これらの金属は高融点であるだけでなく、高温強度、耐熱性、耐摩耗性などに優れるものが多く、航空宇宙、ジェットエンジン、高温炉、電子部品、超合金、耐熱材料などに利用される。
一方、高温では酸素、窒素、炭素などと反応しやすい金属も多く、溶解・鋳造には真空や不活性ガス雰囲気、電子ビーム溶解、アーク溶解などの特殊な設備が必要になる場合がある。
つまり高融点金属とは、単に「溶けにくい金属」ではなく、通常の金属では耐えることが難しい高温環境で使用するための重要な材料群である。

ロストワックス鋳造(ブロックモールド法)では、温度の明確な定義はないが、一般的に1200℃前後以上の融点を持つ金属や合金を指す。
ステンレス、プラチナ合金、高融点ホワイトゴールド(ソフトホワイトゴールド)などは、代表的な高融点金属である。
これらの金属や合金を鋳造する鋳型は、シリカ系埋没材を使用し、ルツボもシリカルツボなどカーボンルツボ以外のものを使うのが一般的。

 

 

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