鋳造用語集

偏晶反応(へんしょうはんのう)
Monotectic Reaction

溶けた合金が凝固する途中で、別の液体と固体の2つに分かれる反応
ひとつ金属原子の固相と、それとは成分の異なる新しい液相からなる2相状態。

つまり、もともと均一だった液体が、冷却される過程で、組成の異なる2つの液相(L1とL2)と1つの固相(α固体)に分かれる現象を偏晶反応と呼ぶ。

偏晶反応の特徴
■ 液相が液相と固相に分かれる
一般的な凝固反応では、液体が直接固体になることが多いが、偏晶反応では途中で液相が2つに分離するという特徴がある。
液体1 (L1) → 液体2 (L2) + 固体 (α)
L1: ある特定の組成を持つ液相(液体)
L2: L1とは異なる組成を持つ液相(液体)
α: 固相(固体)
■ 特定の温度で起こる
偏晶反応は、特定の温度で一斉に起こる。

工業材料で利用されることもある: このような特性を利用して、特定の構造を持つ合金などを製造する際に利用されることがある。

 

 

 

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