鋳造用語集

共晶(きょうしょう)
Eutectic / Eutectic Crystal

共析晶(きょうせきしょう)ともいう。
合金などが凝固するときの凝固形態。
結晶組織のひとつで、数成分の混合物が、ある特定の組成比のときに最も低い融点を持つ現象。
→  共晶点

共晶金属で共晶点を持つ割合(例えば、銅と銀では銀は約72%と銅28%)とは異なる組成の場合、凝固プロセスは以下のようになる。

液相線に到達
合金が液相線に達すると、固相が析出し始める。
この固相の組成は、液相の組成とは異なる。
②  固液共存
温度が液相線から共晶温度まで下がる間、先に析出した固相と、濃縮されていく液相が共存する。
この過程で、成分が均一でなくなる「偏析」が発生する。
③  共晶温度に到達
最後に残った液相が共晶温度に達すると、共晶反応が起こり、その液相が凝固する。
→  共晶変態

 

 

 

鋳造用語 索引

© 2025 吉田キャスト工業株式会社