不純物原子(ふじゅんぶつげんし)
Impurity / Impurity Atom / Solute
固溶における不純物原子とは、「合金の主成分ではない、少量含まれる原子」で、結晶の電気的、光学的、機械的などの物理的な特性に影響を与える原子の粒を指す。
これらの原子は、意図的に添加される場合もあれば、原材料に元々含まれている場合もある。
非常に難解な解釈となるが、似た用語に不純物元素がある。
不純物元素は物質に含まれる「元素の種類そのもの」を指すのに対し、不純物元素は、物質に内在している「個々の原子」を指し、物質内の具体的な粒というイメージである。
■ 固溶体と不純物原子
固溶体は、2種類以上の原子が固体状態で均一に混ざり合ってできるものである。このとき、主となる原子の結晶格子の中に、別の種類の原子が入り込む。この別の種類の原子が「不純物」と呼ばれる。
→ 「溶質」と同義
※イラストは、イメージです。
■ 原子と元素
原子は、「電子」「陽子」「中性子」からなる物質を構成する最小単位。
元素は、原子の種類を指し、同じ原子の集合体である。
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