コバルト
Cobalt
紀元前よりガラスや陶器の着色に用いられてきたが、その正体は長い間不明のままであった。
1735年、スウェーデンのブラントが、分離することにはじめて成功した。1780年、べリマンによって新元素であることが確認された。
元素名は、ドイツ民話に登場する「山の聖 (kobold)」『コバルト鉱物は治金が困難なため、16世紀頃のドイツでは、コーボルトが坑夫を困らせるために魔法をかけたもの』(ウィキペディアより抜粋)、もしくはギリシャ語の「鉱山 (kobalos)」。
コバルトは、合金にすると硬くて丈夫になるため、コバルトハイス鋼(高速度工具用合金)の添加材料、クロムとの合金で「コバルトクロム」として歯科補綴物の合金として使用されたり、白金の割り金として宝飾品に使われている。
生命にとって必須元素でもあり、ビタミンB12を構成する中心的な元素である。また、充血をおさえる目薬にも使われる。
元 素 記 号 | Co |
陽 子 数 | 27 |
価 電 子 数 | -(N/A) |
原 子 量 | 58.933200 |
融 点 | 1495 |
沸 点 | 2870 |
密 度 | 8.9 |
存 在 度 | 地球 1400 ppm 宇宙 9510 |
代表的な製品 | 高回転工具の鋼材・歯科補綴物(ほてつぶつ)・ガラスや陶器の接着剤・目薬・白金合金の割り金(宝飾品) |
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