鋳造用語集

鉄(てつ)
Iron

鉄は、紀元前5000年頃から使われていたとされている。名称の由来は、ケルト語で「聖なる金属」
鉄鋼の材料として、昔も今も人々の生活を支える中心的な金属元素。
人類が初めて出会った金属の鉄は、小惑星より飛来した鉄や[sg_popup id="11267" event="click"]ニッケル[/sg_popup]などの金属からできている隕鉄(いんてつ)であったろうと考えられている。
古代エジプトなどでは、隕鉄が装身具などの材料として利用されていた例が知られている。

鉄は造形がしやすく、かたくて丈夫な金属であるため、様々な用途に使われる。
しかし、鉄はイオン化傾向が比較的高い元素であるため、[sg_popup id="685" event="click"]酸化[/sg_popup]しやすい(錆びやすい)という弱点をもつ。この弱点を克服するための一つの方法がトタンである。トタンは鉄の表面を[sg_popup id="11308" event="click"]亜鉛[/sg_popup]でコーティングし、鉄を酸化しにくくしたものである。
また、鉄と[sg_popup id="11291" event="click"]クロム[/sg_popup]の合金である[sg_popup id="9498" event="click"]ステンレス[/sg_popup]も、錆びにくい金属材料として、鉄同様に様々な用途に用いられる。

鉄は、微量ながら「酸素の運び屋」として人体内にも存在する。
ヘモグロビンに含まれる鉄原子は、肺などの[sg_popup id="11285" event="click"]酸素[/sg_popup]の豊富な場所に来ると酸素と結合し、逆に酸素の少ない場所までくると運んでいた酸素を放す性質がある。この性質を利用して、鉄は肺から取り入れた酸素を体の各部へと運んでいる。

元   素   記   号  Fe
陽      子      数  26
価   電   子   数  - (N/A)
原      子      量  55.845
融                点  1535
沸                点  2750 
密                度  7.874
存      在      度地球  7万700 ppm   宇宙  9.00×105
代表的な製品自動車の車体・船舶の船体・橋梁・建物の鉄骨・鉄筋・電車のレール・パイプ・スチール缶など

 

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