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鋳造用語集

黒 味 銅(くろみどう)
Kuromido Japanese Alloy 

日本の伝統的な金工(金属工芸)で使われる合金(色金)の一種。
山金(やまがね)とも呼ばれる場合があるが、厳密に言うと黒味銅は意図的に山金に似せて混合した合金である。一方で、山金は天然に不純物を含んだ銅を指ため、黒味銅と山金は同義ではない。
本来、歴史的に伝統工芸で使われる本来の組成は、ヒ素を配合したものを煮色仕上げ(色揚げ)という特殊な処理を行うことで、深みのある独特な黒色発色するのが最大の特徴。
ヒ素に毒性があるため、現在では、銅に少量のスズ又はピューターを3%程度混ぜたものが使われる。

山金を煮色仕上げすると、その組成が天然由来であり、各元素がローカルリッチである場合があり、合金の色が斑(まだら)になることが多い。
しかし、黒味銅の場合には、成分が人工的に配合され、よく混ぜられているため、色むらがなく均一な色に仕上がっているのが特徴。

 

黒味銅と山金
名    称 別    称 合 金 成 分(一般的な成分構成/※一部異なる場合もある) 発    色
スズ又はピューター(本来はヒ素)
黒味銅(くろみどう) 山金(やまがね)と混同される場合がある 97% 3% 青みがかった黒
山 金(やまがね) 黒味銅(くろみどう)と混同される場合がある 天然合金のため不定 スズ以外に鉛・ヒ素・鉄・鉛・アンチモンなど 青みがかった黒

 

 

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