鋳造用語集

四 分 一(しぶいち)
Shibuichi Japanese Alloy

金属工芸で使われてきた日本古来の色金のひとつで銀と銅の合金。
合金における銀の比率が四分の一であることから名づけられた。

朧銀(ろうぎん/おぼろぎん)とも呼ばれるが、黒四分一は、煮色仕上げ後の色合いが黒っぽくなるため、朧銀とは呼ばれていない。 四分一には銀の含有率は23 – 60%の幅でいくつ異なった合金があり、異なった色合いを呈する。より銀の含有率が多くなると白っぽくなり、朧月夜(おぼろづきよ)の月光のようなうつろな銀色が、名前の由来。
しかし、厳密に言えば、同じ朧銀の表記であっても、「ろうぎん」と呼ぶ場合には「並四分一」「並四分一外三部挿し」「並四分一内三部挿し」「上四分一」を指し、「白四分一」のみを「おぼろぎん」と別称することがある。

※「挿し」とは、差し込むという意味で追加すること。

四 分 一
名    称別    称合 金 成 分(一般的な成分構成/※一部異なる場合もある)(煮色仕上げ後の)発 色
(Cu) (Ag) (Au)
黒四分一(金一分挿し)87.35 %9.9 %2.8 %ほぼ黒にちかい灰色
並四分一外三分(金一分挿し)朧 銀(ろうぎん)77 (76.23) %23 (22.77) %+1 (1) %濃い灰色
四分一(挿しなし)朧 銀(ろうぎん)75 %25 %0 %くすんだ濃い灰色
並四分一内三分(金一分挿し)朧 銀(ろうぎん)70 (69.30) %30 (29.70) %+1 (1) %外三分より薄目の濃い灰色
上四分一(金一分挿し)朧 銀(ろうぎん)60 (59.40) %40 (39.60) %+1 (1) %灰色
白四分一(金一分挿し)朧 銀(おぼろぎん)40 (39.60) %60 (59.40) %+1 (1) %白っぽい灰色

※  黒四分一は、銀25%に対し、75%の赤銅で割り、それに1%の金を入れた配合。(金の含有量は概ね2.8%となる)
   金の組成比が3%を超えると、見かけ上赤銅と同じような発色となる。
※  漢字表記が『朧銀』であっても、「おぼろぎん」は、白四分一のみを指し、他の四分一を「ろうぎん」と呼ぶ。
※  黒四分一の別称はない。

 

 

 

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