鋳造用語集

溶媒(ようばい)
Solvent

一般に化学で使われるのと同じく、「他の物質を溶かして均一な溶液を作る物質」を指す。
特に金属の分野では、合金を考える際に用いられることが多い概念。

合金における溶媒

合金(複数の金属または金属と非金属を混ぜて作った物質)を形成する場合、通常、量の最も多い成分を溶媒(Solvent)、それに溶け込んでいる少量の成分を溶質(Solute)と呼ぶ。

  母体金属(ベースメタル)の提供
合金の主成分となり、その結晶構造や基本的な特性を決定する。
溶質元素は、この溶媒金属の結晶格子中に原子として溶け込み、固溶体(Solid Solution)を形成する。

  固溶体の形成
溶媒金属の結晶格子の中に、溶質原子が置換したり置換型固溶体、格子のすきまに入り込んだり侵入型固溶体することで、金属が均一に混ざり合った状態(固溶体)が作られる。
この固溶体の形成により、純粋な金属にはない強度、硬度、耐食性などの特性が合金に付与される。

 

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