鋳造用語集

硫黄(いおう)
Sulfur

天然結晶で産出されるため、古くから存在は知られていた。
サンスクリット語の「火のもと(sulvere)」に由来するラテン語の「硫黄(sulpur)」からこうよばれるようになった。

硫黄は、ゴムを架橋させ弾力性をあたえる効果を持つ。ゴムに強度をあたえる炭素と一緒に硫黄を混ぜ合わせてつくられるのがゴムタイヤである。

合金の中の硫黄は、偏析しやすく靭性などを阻害する物質のため、マンガンと一緒に混合し被削性を向上させる場合を除き、硫黄はリンなどと同様に不純物としてあつかわれコンタミ成分と見なされる。
鋳鉄中には0.02%以下におさえるべきとされる。

 

元   素   記   号S
陽      子      数16
価   電   子   数6
原      子      量32.065
融                点112.8(α)・119.0(β)
沸                点444.674(β)
密                度2.07(α)・1.957(β) 
存      在      度地球  260 ppm   宇宙  5.15×105
代表的な製品ゴムの架橋剤・合成繊維・医薬品・農薬・抜染剤などの添加物

 

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