鋳造用語集

炭素(たんそ)
Carbon

『炭素の単体は有機物を不完全燃焼すれば簡単に取り出せるため、有史以前から知られていた。』
(ウィキペディアより抜粋)
1752年~1754年、フランスの化学者であり、質量保存の法則の発見や[sg_popup id="11285" event="click"]酸素[/sg_popup]の元素名の命名者などで近代科学の父と称されるアントワーヌ・ラフォラジエが、石灰石を加熱しときと、炭素塩に酸をかけたときに発生する気体が同じであることに気づいた(後の二酸化炭素)。
古来より木炭の生産で知られていたことから元素名もラテン語の「木炭(Carbo)」に由来する。

金属中の炭素は、金属の強度や硬度の向上を導く。添加量を増やすと硬度強度ともに上がるが、金属の[sg_popup id="12355" event="click"]靭性[/sg_popup]が損なわれる。

炭素は、多種類の元素と結合をつくることができ、約2000万種という化合物をつくることが可能な元素。
人を含め生物は有機物でできており、有機物は炭素原子を骨格として作られている。タンパク質、糖、核酸、アミノ酸。脂肪などがその化合物である。
わたしたちの身の回りの有機物、例えば、石油や石炭などの化石燃料、ポリエチレンなどの工業製品も炭素化合物である。カーボンナノチューブ、極低温状態で超電導状態になるフラーレン、グラファイトなどは炭素元素単体の物質である。炭素同士の結合は非常に強く、ダイヤモンドも炭素単体で構成される物質である。

元   素   記   号C
陽      子      数4
価   電   子   数5
原      子      量12.0107
融                点3550(ダイヤモンドの場合)
沸                点4800
密                度3.513(ダイヤモンドの場合) 
存      在      度地球  480 ppm   宇宙  1.01×107
代表的な製品鉛筆・ポリエチレン・グラファイト・人工ダイヤモンド・カーボンナノチューブ等

 

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