お客様の作りたい物に合わせて、オーダーにて鋳造機を製作しております。
こちらに主なカスタマイズ内容を記載しております。ご相談等も受け付けておりますので、お電話か下記問い合わせフォームにてお気軽にご相談ください。
対応する地金の種類
金合金・銀合金・銅合金・アルミ合金などの鋳造機とプラチナ合金・パラジウム割ホワイトゴールド・ステンレス・ニッケル貴基などの高融点金属用に大別できます。機械の種類により兼用の機械も発売されています。
また、チタニウムの鋳造は、金属の物理特性などが貴金属と違うため、専用の鋳造機が開発されています。
鋳造方案
大別して、吸引方案・遠心方案・加圧方案の3つの鋳造方案に分類されます。
鋳造方案について詳しいご説明はこちら。
吸引方案
大気開放式の単一方向吸引式と真空(不活性ガス)雰囲気の多方向吸引式があります。一般的には底注ぎ方による注湯方式です。
遠心方案
水平回転式・縦型回転式中心回転式に分類できます。また、大気雰囲気・真空雰囲気(不活性ガス雰囲気)の雰囲気により大気遠心鋳造機と真空遠心鋳造機があります。
加圧方案
融点1300以下の金属を対象にカーボンルツボを使用する底注ぎ式と、高融点金属を対象としたシリカルツボで採用される傾注式があります。
複合方案
複数の鋳造方案を合わせたが鋳造方案の鋳造機です。たとえば、吸引加圧式や鋳型回転式がその代表です。
溶解地金量
ルツボ容量により最大溶解地金量が決定されます。鋳造を希望する金属の比重や融点の違いから加熱方式ともバランスを取ります。
鋳込み方式
主に、吸引方案と加圧方案の鋳造機で、ルツボで溶解している地金をどのように鋳型に流し込むかという方式違いです。大別して、底注ぎ式と傾注式の2種類があります。
溶解熱源の有無
熱源外導入式
溶解炉などを鋳造機とは別に設備し、独立した別の装置により溶解した地金を鋳造機の鋳型に注ぎ入れる方式
熱源内蔵式
熱源を鋳造機本体に内蔵する方式。
溶解熱源の種類
バーナー溶解・電気式溶解ポットなどを使用する機種は、熱源外部方式や外部溶解方式と呼ばれます。
内蔵式や外部導入式には、抵抗熱を使った電気溶解方式、真空管を使った真空管式高周誘導加熱方式、トランジスターを使ったトランジスター高周波誘導加熱方式(インダクション方式)やアーク放電を利用したアーク溶解方式などがあります。
オペレーション方法
まず単純に手動式と自動式に分けられるが、一口に自動式と言っても複数の方式があります。
アナログ・マニュアルタイプ
鋳造タイミングを人間の目で確かめ、機械動作シーケンスの起動を手動でONする方式
アナログ・セミオートタイプ
溶解を目視で行い、アナログタイマーのシーケンスの起動ボタンで自動で鋳造を行う方式
デジタル・セミオートタイプ
測温装置からのデジタル信号到達温度が知らされ、目視による溶解確認のボタンを押して自動シーケンスにより鋳造を行う方式
デジタル・フルオートタイプ
デジタル信号シーケンサーを内蔵した方式。スタートボタンを押すと、自動温度制御で設定温度へ到達に鋳造を行う方式。
測温の有無・測温方法
測温方式は、2つのタイプに分類できます。
熱電対方式
熱電対を使用した測温方式
光学式
放射温度計で計測する測温方式
溶解・鋳造雰囲気
大気雰囲気で溶解と鋳造を行うタイプ、真空を使用できるタイプ、アルゴンガスなどの不活性ガスを使用できるタイプがあります。
不活性導入タイプには、2つの方式に分けられ、その両方ができるタイプもあります。
照射式
溶解地金の表面に不活性ガスを吹きかける方式
置換式
チャンバー内の雰囲気そのものを不活性ガスに入れ替えられる方式