鋳造用語集

金属間化合物(きんぞくかんかごうぶつ)
Intermetallics / Intermetallic Compound

2種類以上の金属元素、または金属元素と一部の半金属元素(例:ホウ素B、ケイ素Si)が、単純な混合物や固溶体とは異なる、明確な化学量論比と結晶構造を持って結合してできた化合物。

これは、金属結合に加えて、共有結合性やイオン結合性といった異なった性質の結合も含まれるため、構成元素の単なる合金(固溶体)とは大きく異なり、原子が規則的に、かつ効率的に配置されるため、通常の合金とは特性が変わる。

主な特徴

1. 独自の結晶構造と化学量論比
構成元素(AとB)の原子比が整数比で決まっており(例:AB、AB2、A3B)、独自の規則正しい結晶構造を持つ。

2. 性  質
  一般的に、構成元素の純粋な金属よりも高い硬度、高融点、優れた耐食性・耐熱性を持つ。
  しかし、その結晶構造の規則性ゆえに、脆いという欠点を持つものが多い。

 

 

 

 

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