鋳造用語集

ゾーンメルティング / ゾーンメルト法
Zone Melting

金属の一部分を溶解することである。合金中の不純物を取り除くための精錬や合金成分を均一に混ぜる方法。この技術は連続鋳造機などでも応用される溶解方法。

金属、特に合金は溶解するとスラグなどの不純物が発生する。スラグは溶湯の中で上に浮き上がる性質があり、ゾーンメルティングすることにより、常に不純物が上に上がるため、連続鋳造で凝固した部分は下又は横に引き出される。
従って鋳造される金属には不純物が少なくなる。

ゾーンメルト法とは、不純物の多い金属のインゴットから純度の高いインゴットを精製するための不純物分離法である。』
ゾーン精製法はインゴットの端末に不純物を分離する、あるいは分析などを目的に不純物を濃縮するために利用される。これに対して、ゾーン均一法は不純物を材料に均一に含ませるほうほうである。トランジスターやダイオード半導体の製造において、ゲルマニウムインゴットはゾーンメルト法によって製造される。次に、少量のアンチモンを融解相に加え、インゴット中を通していく。適切な加熱条件の選択により、アンチモンを均一にゲルマニウムに溶け込ませることができる。』

『この手法は、トランジスタに必要な高純度の半導体半金属(当初はゲルマニウム)を効率的に得るゾーン精製法として、1952年にベル研究所で助手として働いていたウィリアム・ガードナー・ファーンにより発明された。手法自体は半導体半金属に限らず、平衝で固体及び液体段階で不純物濃度にかなりの違いがあるどのような溶質-溶媒系においても応用することが可能である』。
(ウィキペディアより抜粋)

 

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