鋳造用語集

ガンマ鉄/γ鉄(がんまてつ)
Gamma Iron 

純粋な鉄の結晶構造の一つで、約910℃から1392℃の間で安定する面心立方格子 (FCC) 構造を指す。
これは、鉄原子のみで構成される純粋な相である。
広義では、オーステナイトと同義であるが、純粋な鉄の場合は「ガンマ鉄」がより正確な表現であり、炭素鋼やステンレス鋼のように炭素や他の元素を含む場合は「オーステナイト」と呼ぶのが一般的。
しかし、日常会話や多くの文献では、これら二つの用語は、しばしば、相互に交換可能に使われる。

常温常圧の鉄は体心立方格子(bcc構造)を取り、強磁性体であリ、これをアルファ鉄やフェライトと呼ぶ。
しかし、温度が上昇していくと、キュリー点を超し常磁性体(磁石につかなくなる)となり、約910℃で、同素変態を起こし面心立方格子構造(fcc構造)を取る。
このfcc構造の鉄をガンマ鉄という。

炭素固溶度の変化

アルファ鉄(フェライト)と比べ、ガンマ鉄(オーステナイト)の炭素の固溶度が劇的に変わることが知られている。
アルファ鉄(α鉄)の炭素固溶度は、最大で0.02%に対して、ガンマ鉄(γ鉄)は最大で2.14%となる。

 

 

 

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