アルカリ土類(あるかりどるい)/ アルカリ土類金属(あるかりどるいきんぞく)
Alkaline Earth Metals
アルカリ土類金属とは、周期表の第2族(Group 2)に属する金属元素の総称である。
「アルカリ土類」という名称は、これらの元素の酸化物が古くから「土類(Earth)」と呼ばれ、水に溶けるとアルカリ性を示すことに由来している。
アルカリ土類金属の共通点
■ 銀白色の金属。
■ 周期表では第2族に位置する。
■ 全て最外殻電子を2つ持つ。(価電子ns²)
■ 最外殻電子2個を失って陽イオンになりやすいため、ほぼ例外なく酸化数は+2価となる。
■ 展性・延性を持つ。
■ 電気・熱をよく伝える。
■ アルカリ金属ほどではないが反応性が高い。
■ 酸化されやすい。
■ 酸と反応して水素を発生する。
■ 酸化物・水酸化物はアルカリ性を示す。
種類と用途
| アルカリ土類金属の種類と主な用途 | |
| ベリリウム(Be) | X線窓・航空宇宙材料・ベリリウム銅(眼鏡材料) ■ 鋳造性の向上 |
| マグネシウム(Mg) | 軽量合金・自動車部品・ノートPC・花火) ■ 軽量鋳造材料 |
| カルシウム(Ca) | セメント・石灰・鉄鋼精錬・生体 ■ 脱酸材・脱硫材・合金添加元素・金の硬化材 |
| ストロンチウム(Sr) | 花火・フェライト磁石・セラミックス ■ アルミニウム-ケイ素合金の改良剤(Al-Si合金の共晶ケイ素を微細化し、機械的性質を向上させる) |
| バリウム(Ba) | X線造影剤・電子材料・ガラス・セラミックス ■ 鋳鉄の球状化・接種剤や脱酸剤の添加元素 |
| ラジウム(Ra) | 放射線研究 |
-こぼれ話-
アルカリ土類金属は、「土類」という名前が付いていますが、土そのものを意味するわけではありません。
18世紀頃、化学者たちは、加熱しても変化しにくい白色の粉末状酸化物を「アース(Earth=土類)」と呼んでいました。その後、これらの酸化物の正体が金属元素の酸化物であることが分かり、「アルカリ性を示す土類」という意味からアルカリ土類金属という名称が生まれました。
現在では名称だけが残っていますが、実際にはすべてれっきとした金属元素です。
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