鋳造用語集

イリジウム
Iridium

1803年、イギリスのテナントが白金鉱を濃塩酸と濃硝酸で溶かしたときに生じる黒い残りかすからオスミウムとともに発見。
ギリシャ神話の虹の女神「イリス (Iris)」が元素名の由来。

イリジウムは、地球上ではオスミウムと同様に非常に少ない金属である。恐竜が絶滅した6550万年前の地層(K/T境界)から、このイリジウムが発見されている。地球上には少ないが、隕石の中にはイリジウムは多く含まれている。このことから、恐竜の絶滅は、宇宙からの隕石が落下したためではないかと推測されている。
また、イリジウムは、重さの単位のキログラムの定義と関係している。1kgとは、プラチナ90%とイリジウム10%の合金でできた直径約39mm×高さ約39mmの円筒家の物質の質量とされている。
イリジウムは、発光材料の原料(イリジウム化合物)として有機LEDに利用されている。

元   素   記   号  Ir
陽      子      数  49
価   電   子   数  - (N/A)
原      子      量  192.217
融                点  2410
沸                点  4130
密                度  22.56
存      在      度地球  0.1 ppb   宇宙 0.661
代表的な製品発光材料

 

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