鋳造用語集

ホウ素(ほうそ)
Boron

ホウ砂は(ホウ素の化合物)は、古来から知られていた。純水な単体は、1808年にゲイ・リュサック、ルイ・テナールの共同作業、ハンフリー・デービーにより、それぞれ個別に単体分離に成功した。
ホウ素は単体では天然に存在せず、「ホウ砂」や「ホウ酸石」などのホウ酸塩鉱物として産出する。単体のホウ素は、これらの化合物を分離させて得ることができる。
ホウ素は、化学的に不活性で、半金属に分類される元素で、炭素やケイ素に近い特性を持つ。また、単体でも化合物でも耐火性に優れている。単体のホウ素の色は黒灰色だが、ガラスに混ぜることで透明になる。
ホウ素を含んだガラスは、膨張係数が小さくなることが特徴で、熱を加えても形が変わりにくくなる。そのため、耐熱ガラスとして、調理用ポットや科学実験用のフラスコ・ビーカーなどに用いられる
元素名(Boron)の由来は、アラビア語の「ホウ砂 (Buraq)」に由来する。

 

元   素   記   号  B
陽      子      数  -
価   電   子   数  6
原      子      量  10.811
融                点  2300
沸                点  3658
密                度  2.34
存      在      度地球  10 ppm   宇宙 21.2
代表的な製品 ボロンナイトライド(耐火材)・金属還元材・防腐剤・溶接溶剤など

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