鉄系金属(てつけいきんぞく)/ 合金鉄(ごうきんてつ)
Ferrous Alloys / Ferro-alloy / Alloy Iron / Ferroalloy
鉄と炭素を主成分とした合金で、一般的には鋼と呼ばれる鉄合金の総称。
炭素の含有量を調整し、脱酸・不純物の除去・耐熱性・耐食性・機械的強度などを向上させるためにマンガン(Mn)・クロム(Cr)・ケイ素(Si)・モリブデン(V)などの微量元素を加えた鉄を主成分とする一群の合金。
鉄系金属の種類 | ||
名 称 | 概 要 | 詳 細 |
炭素鋼(鋼) | 400ppm~0.2%の炭素を含む鉄鋼 | 高炉で銑鉄を精製して作る。 |
合金鋼(特殊鋼) | 鉄鋼にクロム・ニッケル・モリブデンなどを加えた鉄鋼 |
■ステンレス |
鋳鉄 | 鋳造で使われる鉄。「普通鋳鉄/ねずみ鋳鉄」ともよばれる。 | 2.5~2.5%の炭素を含んだ鉄を徐冷して作られ、優れた減衰能(振動吸収性)を持つ。急冷すると白鋳鉄になる。展延性は劣るが切削性や耐摩耗性に優れる。高炭素鋼にも分類されるダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄/ノデュラー鋳鉄)は、強度の必要な自動車部品や水道管(ダクタイル鋳鉄管)などに使用される。この鋳鉄は鋳放し(鋳造したままで表面処理や経時処理しない状態)でも鋼に近い強靭性を持つ。特殊鋼に分類される高クロム鋳鉄も鋳鉄として分類される場合がある。 |
銑鉄 | 炭素を2%以上含む鉄。鋼とは異なる | 鉄鉱石を還元して得られる鉄。銑鉄を精錬して鋼が得られる。また、銑鉄は鋳物用としても用いられる。 |
高炭素鋼 | 炭素を6%以上含有し、クロムやモリブデンなどの合金元素を含まない鉄。 | 銑鉄や炭素工具鋼鋼材と呼ばれるSK材がこれにあたる。SK材は高温になると硬度が低下する。 |
その他 | 用途に合わせて配合した合金鉄登録商標材料 | 「ニレシスト」「コバール」「インバー」「スーパーインバー」「インコロイ」など。 |
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