銀(ぎん)
 Silver
古くから知られる元素のひとつ。
 アングロサクソン語の「銀 (sioltur)」が元素名の由来。
電気の伝導性と熱伝導性においては、金属中第一番である。
 写真フィルムに使用される。高感度フィルムでは乳剤に含まれる臭化銀粒子ではナノメートル(10億分の1)まで粒子を細かくする技術が使われている。
 銀は、貴金属ではあるものの、硫黄に反応して硫化し黒く変色する欠点があるが、他の貴金属より安価(古代エジプトや古代インドなど金よりも高い時代もあった)で、延性や展性が高く、独特の黄色味を帯びた白い発色をするため、食器の素材として使用されてきた(毒殺防止のためという説もある)。
 また、古くよりアクセサリーの金属として使用されている。意図的に硫黄と反応させて硫化させ黒くする表面処理を「古美仕上げ」と呼ぶ技法がある。
| 元 素 記 号 | Ag | 
| 陽 子 数 | 47 | 
| 価 電 子 数 | - (N/A) | 
| 原 子 量 | 107.8682 | 
| 融 点 | 951.93 | 
| 沸 点 | 2212 | 
| 密 度 | 10.500 | 
| 存 在 度 | 地球 0.08 ppm 宇宙 0.486 | 
| 代表的な製品 | 写真フィルム・食器・銀貨・アクセサリー・抗菌脱臭剤 | 
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