侵入型固溶体(しんにゅうがたこようたい)
Interstitial Solid Solution
2種類以上の物質が固体状態で均一に混ざり合ってできた結晶。
溶質原子が溶媒原子の結晶格子の間隙に溶質原子(少量成分)が入り込んでできる固溶体。
■ 溶質原子のサイズ
溶媒原子に比べて非常に小さい(水素・炭素・窒素・ホウ素・酸素など)ことが必要となる。
目安として、溶媒原子の約40%以下の大きさだと形成しやすいとされる。
※イラストは、イメージです。
■ 構 造
溶媒原子の格子点(レギュラーな位置)はそのまま保たれ、溶質原子がその間の空隙(間隙サイト)を占める。


※イラストは、イメージです。
■ 具体例:鋼(スチール)
鉄(Fe)の結晶格子に炭素(C)原子が侵入したもの。
炭素原子は鉄原子に比べて非常に小さいため、侵入型固溶体を形成する。
鋳造用語 索引
