偽 銀(ぎぎん)
Fake Silver
大きく分けて「銀に似せて作られた代用合金」と「歴史的な偽造貨幣」の2つの意味で使われる。
特に日本の歴史や、アンティーク、工芸の世界で登場することが多い言葉。
銀の代用素材としての「偽銀」(合金)
銀は高価で変色しやすいため、見た目が銀にそっくりで、より安価だったり耐久性が高かったりする合金が「偽銀」と呼ばれることがある。
■ 洋 銀(ジャーマンシルバー)
銅・亜鉛・ニッケルの合金。白銅であり、いわゆる洋白銀。ニッケルシルバーとも呼ばれる。
銀は一切含まれていないが、光沢が銀に似ているため、楽器やカトラリー、装飾品によく使われる。
但し、混乱を招くが、ドイツの伝統的な銀食器に使用される食器用シルバーもジャーマンシルバーとよばれる。
食器用シルバーは、銀合金である。
■ 文政南鐐二朱銀などの「低品位銀」
歴史的な貨幣の中には、見た目は銀でも実際には半分以上が銅であるものもあり、これらも広義では偽銀的な扱いを受けることがある。
歴史的な「偽造貨幣」
江戸時代から明治時代にかけて、本物の銀貨に似せて作られた不正な貨幣を指す。
■ 江戸時代の密鋳(みっちゅう)
幕府に許可なく勝手に作られた貨幣。
銅や鉛の表面に薄く銀を塗ったものや、銀の含有量を極端に減らしたものが流通し、経済を混乱させた。
■ 幕末の混乱
幕末には深刻な銀不足に陥り、質の悪い「偽銀」が多く出回った。
これらは「潰し銀(つぶしぎん)」などと呼ばれ、当時の経済問題の火種となった。
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