鋳造用語集

リン青銅(りんせいどう)
Phosphor Bronze / Cu-Sn-P

銅(Cu)にスズ(Sn)を加え、さらに少量のリン(P)を添加した銅合金であり、青銅の一種である。一般に銅を主成分とし、数%程度のスズと少量のリンを含む。

リンは溶解時に脱酸材として作用するとともに、適量が合金中に残留することで強度、硬さ、耐摩耗性などの向上に寄与する。スズの添加によって純銅よりも強度や耐食性が高くなり、さらにリンの効果によって優れた機械的性質を得ることができる。

リン青銅は特にばね性、耐疲労性、耐摩耗性、耐食性に優れ、電気・電子部品ではコネクタ、端子、スイッチ、リレー、ばねなどに広く使用されている。また、耐摩耗性を生かして軸受、歯車、摺動部品などにも使用される。

鋳物用リン青銅ではスズ含有量が比較的高く、強度や耐摩耗性、耐食性を必要とする軸受、ブッシュ、歯車、機械部品などに利用されている。

純銅の持つ耐食性や加工性を生かしながら、スズとリンによって強度とばね性、耐摩耗性を高めた――「しなやかさ」と「強さ」を兼ね備えた代表的な銅合金である。

代表的なクロム銅
種  類 代表規格 融 点 比 重 特徴/用途
リン青銅 C5191 約950-1050℃ 約8.8 ばね、端子、コネクタ、電気部品
リン青銅 C5210 約930-1030℃ 約8.8 高強度ばね、接点、機械部品
リン青銅鋳物 CAC502A 約850-1000℃ 約8.7-8.8 軸受、ブッシュ、歯車、摺動部品

 

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