全率固溶体(ぜんりつこようたい)
Complete Solid Solution
2つの物質がどのような割合で混ぜられても、互いに完全に溶け合い、均一な単一相の固体となる(固溶)する合金。
つまり、限界(固溶限)が存在せず、0%から100%までのどの組成でも均一な固体が形成される。
ほとんどの合金は、金属元素を溶媒とする固溶体で形成される。
全率固溶体は、複数の金属原子がさまざまな濃度で不規則に溶け合い、同じ結晶構造をもつ個体。
金属と非金属は固溶するが、この全率固溶体は存在しない。
全率固溶体を作る代表的な合金には、「ニッケルと銅」「ゲルマニウムとケイ素」「金と銅」「金とパラジウム」「金と銀」などがある。
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